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事業とは物語。Emoove取締役の松谷遼に聞く、人を巻き込む事業の組立て方

Emoove取締役の松谷遼に聞く、人を巻き込む事業の考え方とは?

こんにちは、H.O.です。

今回はEmoove[エモーヴ]取締役の松谷遼に、「Emooveの新規事業の統括責任者として事業立ち上げで普段意識している事」をインタビューを実施しました。普段は組織論を多く語っている松谷ですが、現在は新規事業を統括する立場の人間でもあります。是非ご一読ください!

 

本日のアジェンダ

  • 事業を立ち上げのノウハウを学んだ新卒時代
  • Emooveにおける役員チームの補完関係
  • 事業立ち上げのポイントは「ビジョンとストーリー、そして意義の3つ」
  • 事業の立ち上げは、世界観に酔っていない人にしか出来ないこと

 

事業の立ち上げノウハウを学んだ新卒時代

H:「いつも松谷さんは『組織』を語っていることが多いですが、今日は本職である『事業の立ち上げ』について聞いていきたいと思います。私は、会った時から『本当に事業の立ち上げが好きなんだろうな』と感じているのですが、何かキッカケはあるんですか?」

松谷:「初めてインターネット事業を立ち上げたのは学生時代。じげんの平尾社長にビジネスプランをプレゼンして、『いろいろ突っ込みどころ多いけど、プレゼンがよかったから事業化してみろ』という事で、内定と共に電子書籍のアグリゲーションメディア事業立ち上げを経験したのが始まりです。

その事業はフィジビリで終わってしまったのですが、その後求人領域のB2BCの新規事業の責任者に抜擢して頂いて、予算も数千万くらいの規模でしたがミャンマーのエンジニア3〜4名、デザイナーと共にプロダクト設計、ディレクション、営業、オペレーション設計などを1からやりました。さすがじげんというか…。新卒1年目なのに身の丈に合わない任せ方をして頂いたなと思います。」

H:「僕だったら途中で逃げ出しそうです。そこから、また別の新規事業を立ち上げられたんですか?」

松谷:「その事業と平行して求人領域のキュレーションメディアの新規立ち上げを任せてもらったりしてました。だんだんと事業の立ち上げのコツが分かって来たので、個人としても週末に若手ビジネスマン向けマッチングサービスを立ち上げたり…、その後じげんを卒業し、フリーランスとして他社の事業立ち上げを手伝いながら株式会社Wheelを創業。グローバルストリートダンスプラットフォームである『Dancer’s Sound』をリリースして、今に至ります。」

H:「改めて伺うと、かなり異色なキャリアですね。」

 

Emoove参画のきっかけと役員チームの補完関係

H:「少し本題からズレるのですが、Emooveに参加された背景はどういう経緯だったのでしょうか?」

松谷:「もともと代表の鵜飼ちゃんとは『一緒に会社やりたいね』とはずっと話してたんです。学生時代の頃からの旧友ですが、その時から並々ならぬ突破力とエネルギー量を持っており、同世代で最も信頼し、尊敬してました。
あと社会人になってからも定期的によく飲んでましたが、お互いの思い描く理想の組織像も近かったんですよね。一緒に会社やったらスゲー楽しいだろうなってのは常々思ってたので、自然と『じゃあやるか!!』ってなりました。

彼のブログにもありましたが『働く人には幸せになってもらいたい』というまっすぐな言葉と、Dancer’s Soundやりながらでもいいよと言ってくれた事、そしてEmooveの次の柱をまるっと任せてくれたこともすごく大きかったです。」

H:「”信じて任せる”という部分も結構大きかったんですね。」

松谷:「まさに。Emooveのカルチャーの1つである、”信じて任せる”というのを代表自身が体現しているというは素晴らしい事だと思いますし、【自分達が入りたい会社を創ろう】という目指す組織像という意味でも凄く共感しています」

H:「Emooveの新規事業における鵜飼さんの役割分担はどうなってますか?」

松谷:「現在の話でいうと、事業戦略の骨子部分は定期的に鵜飼ちゃんとディスカッションしています。お互い積んできた経験が異なるので事業の見方や戦術の幅だしも僕にはない視点でアイデアを提供してくれるので、めちゃくちゃ楽しいですし、凄く勉強になってます。
また、未来の話でいうと、僕自身は0→1に経験が寄りすぎてて逆に1→10の経験が少ないのですが、鵜飼ちゃんはどっちも出来ますし、特に1→10はめっぽう強いと思うので凄くバランスがいいというか、いい補完関係にあると思ってて、1を生んだら10まで一気に駆け上がれると信じてます。

他にも圧倒的に突破力のあるTちゃんであったり、分析力があって頭脳明晰なHさん(インタビュアー)であったりと、タレント人材が揃っているのは心強いです。」

H:「なるほど、松谷さんと鵜飼さんのバランスは僕から見ていても、かなり良いなと日々感じているので、納得です。」

 

事業立ち上げのポイントは「ビジョンとストーリー、そして意義の3つ」

H:「ようやく本日の本題になるのですが、松谷さんの考える『事業立ち上げのポイント』を聞かせてください」

松谷:「まだ圧倒的な成果を出してない自分が調子のって発言するのも心苦しいのですが…、結局『事業=人』だと考えているので、人を巻き込むという視点でいつも心がけている事があります。」

H:「人の巻き込み方は多くの人が気になるところだと思うので、巻き込み方のポイントがあれば詳しく伺わせてください。」

松谷:「ポイントは3つで『ビジョンと実現ストーリー、そして意義』だと考えています。

壮大なビジョンを描く

松谷:「当たり前のことなんですけど事業を組み立てる上で、目指す未来スケールをでっかく、地球規模で事業展開することを考えています。これには明確に2つメリットがあり、ひとつは『トップクラスの人材を巻き込める』ことと、もうひとつは『競合が減る』という点です。

1点目ですが、まず優秀な人は『自分の能力を人類の為に生かしたい』と考えている人が多いと思ってて、『難しいチャレンジだが、人類のためになる』というような難易度の高い課題と優秀な人はある種、共存関係にあると思ってるんですよね。

極端な例だとイーロンマスクの火星移住計画などもそうですよね。とにかくスケールを大きく、挑戦しがいのあるビジョンを構想するというのは常に意識としてあります。

そして2点目の『競合が減る』という点ですが、通常の事業立ち上げは国内をベースに考える事が多いですし、その方が堅実です。

最初から『世界狙いましょう』と提案しても投下資本がその分増え、リスクが高まるため大企業の承認プロセスで弾かれたりしますし、『まずは身近な国内からやろうよ』という話になりがちです。

しかしグローバル展開前提かドメスティック前提かでプロダクトの要件やデザイン、オペレーションフローも全く異なりますし、『世界を狙うからこそ打てる次の一手』が生まれ、そこまで行くと競合といえるサービスが0になり満塁ホームランを狙える。つまり金銭報酬のアップサイドも無限大に出来るというメリットが結果論としてあると思います。」

H:「面白い考えですね。ただ、確かにグローバル前提かドメスティック前提かでは要件はかなり異なるので、結果的に突き抜けた成果が出せる可能性があるという点には同意です。」

事業計画がワクワクする物語になっているか?

松谷:「ストーリーについては、『事業展望が実現可能性を帯びておりどれだけワクワクするものか?』は常に大事にしています。真の競争優位性は”時間軸によって形成される”と考えていて、事業が『スポットの写真』ではなく『一連の動画』として成り立っているかは意識しています。

今もEmooveの新規事業において事業価値1,000億円を狙った世界観を描いているのですが、そのストーリーが『あ〜確かに、その道筋なら世界獲れるかも!と思ってもらえるか?という点、そして話し手が『実現出来そうで自分でもワクワクが止められない!』と熱狂しているか? この”感情”と”論理”を織り交ぜてストーリを描くことが必要不可欠だと思います。

実現不可能なビジョンをブチ上げながら、『じゃあどうやってそこまで登って行くか?』をいかに実現可能な戦術に落とし込むかが事業家の腕の見せ所ですよね。」

H:「いつも松谷さんと話していても、自分の描くストーリーに一番興奮しているのって松谷さんだなって思ってました。笑 むしろ一番興奮しているからこそ惹きつけられるとも感じてます。」

 

意義を問い続ける

松谷:「最後の意義の話ですが『その事業が社会性を帯びているか?それをしっかり言語化出来ているか?』を問いかけて、しっかりと解を持つことを意識しています。

僕が好きな言葉に『義理合一』というものがありまして、尊敬する経営者の方がよく話している言葉なのですが、事業は社会のためになるという”大義”と”利益”の両輪が大事であり、どちらか片方では大きな事業は成し遂げられ無いというのが真意です。

これはとても大事なことだと思っていて、よく事業を継続していると、利益や数値ばかりを追うようになりがちで、『この事業ってそもそも誰を幸せにしてるんだっけ?』とか『何を目指してたんだっけ?』みたいな核の部分が薄れてしまったり、現場レベルまで浸透しない事って結構あると思うんですよね。

でも人間は意義を見出せないことを仕事としてやり続けるのは難しいと考えているので、事業の意義にクリアな解を持ち、その意義が”人の心の琴線に触れる言葉に落とせていること”は、中長期的に人を求心するために重要だと思っています。

やはり事業の持つ意義が真に社会のため、人のためになっているとメンバーが信じられれば、働く人も楽しく働けますし、そのメッセージが社内外含めて応援してもらえる事業は強いと日々感じています。」

H:「意義についてはかなり納得しましたです。僕自身も意義に価値がなければ全く何もやる気が起きないタイプなので。 」

 

事業の立ち上げは、世界観に酔っている人にしか出来ないこと

松谷:「少し蛇足になるのですが、おまけとして話すと、自分がその事業で解決したい課題に原体験があるか?という点はやっぱり重要だと思います。

事業とは課題解決の手段なので、その解決したい根っこの課題に対して並々ならぬ情熱を持ってないと、この先ぶち当たる壁を乗り越え続けていけないとだろうなと。

事業立ち上げなんて聞こえは良いかもしれませんが、想定外のトラブルやクレーム・仲間の離脱・株主からの苦言など、苦行以外の何者でもないのでプロダクトオーナーは誰よりも実現したい未来世界に酔ってないといけないと思いますね」

H:「確かに…。 普通のモチベーションだと続かないので、描いた世界観に酔って突っ走らないとキツイですね。 」

 

世界を変える仲間、募集中!

H:「気付いたら想定の3倍くらい長くなってしまったので良い感じに最後締めてもらえますか?」

松谷:「Emooveはいま、まさに全世界の旅行者をターゲットにしたグローバルプラットフォームを構想しており、一気に爆速成長させる手前にいます。僕自身かなり保守的に事業を見る方なのですが、今構想している事業は本気で世界を狙えると感じています。

コト消費の文脈で、世界中に感動体験を生み出し、ゆくゆくはメルカリを越えるような世界中で愛されるプロダクトを創っているので、一緒に闘ってくれる最高の仲間を待ってます。共に、世界を変えましょう!」

H:「松谷さん、本日はありがとうございました! そして私も一緒に世界を変える仲間が増えることを心待ちにしています!」

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