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Emooveは価値転換機関を目指すという話。 ※『採用基準』の書評

こんにちは、H.O.です。

本日は、伊賀泰代さんの名著『採用基準』の書評を行っていきます。

本書は僕が就職活動を行った大学3年生(今から4年前)の時に最初に読んだ本です。当時は就職活動をやっている当事者という意識で読んでいましたが、改めて再読すると「採用する側」としての示唆にも富んでおり、またEmooveという会社のあるべき姿についても考えさせられました。

まず始めに、この本を要約すると、「リーダーシップとは特別な一部の人が持つべきものではなく、全員が普遍的に持たなければならない能力である。そして、それは特別なスキルは必要ではなく、リーダーシップを発揮するという勇気さえあれば誰にでも身につけられるものである。」ということだと思います。

※「リーダーシップ」については、別の記事でも執筆しているので、コチラも参考にしていただければと思います。

前回の書評では、リーダーシップにはどのような要素が必要かという話を行ったので、今回は「組織におけるリーダーシップの必要性」と「リーダーシップがある組織に何が起こるか」という観点から考察を加えていきます。

 

本日のアジェンダ

  • 組織におけるリーダーシップの必要性を問う
  • マッキンゼーという価値転換機関
  • Emooveも若手ビジネスマンの値転換機関を目指す

 

組織におけるリーダーシップの必要性を問う

著者はマッキンゼーで採用マネージャーとして働いていた際に、採用基準を「将来、グローバルリーダーとして活躍出来る人」と掲げていたそうです。外資系コンサル=地頭が良い人を求めていると思われがちですが、そうではなくて物事を成功に導くリーダーシップを発揮出来る人(将来的に出来そうな人)を採用しているとのことでした。

筆者も触れていましたが、「リーダーシップ」が必要とされる組織には、前提として「成果主義」が必要であると挙げられていました。つまり、組織でリーダーシップが発揮される際には「成果」が最重要視されます。

この場合の「成果」は組織によって捉え方は異なる部分です。「利益」や「顧客満足」かもしれませんし、企業によっては「働く従業員の満足度」かもしれません。これは何が正解で何が不正解というものではなく、それぞれの組織において「その組織が何を追い求めるか」を合意形成を行ったうえで決められたものです。

そしてリーダーシップは、これらの合意形成がなされた「成果」を追求するために主体的に行動をとり続けることだと解釈されています。民主主義的に何となく多数決だからと決めるのではなく、それが本当に成果を最大限求められる方法になっているかを吟味し、違うのであれば成果を最大化出来る方法を提示し、導くことがリーダーシップです。

話を企業組織に戻しますが、基本的に企業は「合意形成がとれている成果」を出すことが求められます。そして、成果を出すためにはリーダーシップを持った人々が主体的に行動をとり続ける必要があります。言い換えるなら、リーダーシップが少ない組織は、成果を出すために主体的な行動をとり続ける人が少なく、成果を出せる可能性が相対的に減っていきます。

だからこそ、合意形成がなされた「成果」を求めることを背負った企業組織において、リーダーシップは必要不可欠なものだと考えられます。

※このリーダーシップを持った人が一定の下限を下回った状況が、いわゆる「大企業病」というものだと個人としては捉えています

この大企業病に罹った組織が日本には多過ぎるということを、筆者は「日本の課題」として考え、そのために日本全体のリーダーシップの総量(本書内では「リーダーシップ・キャパシティ」と表現)を増やす必要があるということが筆者が一番伝えたかったことです。

そして、そのためにも全員がリーダーシップを持ち、組織を動かしていくことが必要であり、本書ではリーダーシップを持つためのマッキンゼー流の4つの基本動作が紹介されていました。

  • バリューを出す
  • ポジションをとる
  • 自分の仕事のリーダーは自分
  • ホワイトボードの前に立つ

個人的には、この中でも特に「自分の仕事のリーダーは自分」であるということを意識することが重要だと思います。

「自分の仕事に関しては自分がリーダーであり、パートナーやマネジャーを含めた関係者をどう使って成果を最大化するのか、それを考えるのがあなたの仕事だ」という教えがマッキンゼーにあると紹介されていました。この意識を全員が持つことが出来れば、どのような組織もリーダーシップに満ち溢れた組織になると感じています。

この考え方が本書を読んだビジネスマンは全員実行することが求められており、個人としても改めて「自分の仕事のリーダーは自分」ということを常に忘れないようにしようと感じました。

 

マッキンゼーという価値転換機関

ここでは、僕が本書の書評を執筆するにあたり再読した際に、一番印象に残った言葉について記載していきます。

それは、「マッキンゼーで働くことで価値観が変わり、新たな世界に目が開く人たちが存在するのであれば、それを利用して、社会の人材配分の適正化に貢献できるのではないか」という筆者の言葉です。

マッキンゼーで多くあるパターンとして、

一流大学 → 一流企業 → マッキンゼー → 起業/NPO/スタートアップへの挑戦

がよくあるそうです。

「新しい何かに挑戦したいけど、いきなりスタートアップに行くことや、起業することは出来ない」といういわゆるエリート街道を歩いてきたビジネスマンが、マッキンゼーでの経験を元に、これまでの自分では挑戦出来なかった世界への一歩を歩めるようになるとのことでした。

この部分に改めて「マッキンゼー」という組織の偉大さを感じ、この組織はリーダーシップ・キャパシティが圧倒的に大きいのだとも感じます。

価値転換機関というものが絶対の正解ではないというのは承知ですが、それでもこれだけの役割を果たせる企業は日本にどれだけあるのかと考えると、かなり限られると思います。

また個人的にですが、この「価値転換機関」の本質は、その人のリーダーシップを発揮させることで「その人だけの物差し(=その人独自の価値基準)」が構築されることにあると思います。

ここからはかなり個人的な見解になるのですが、人は先天的に物事を判断する基準は持ちえておらず、その人がインプットした情報によって「その人だけの物差し」が構築されていくと考えています。そして、その物差しは日本においては基本的に、民主主義的な一般解になるように仕組まれていると考えています。そのような状況においてリーダーシップを発揮せずに過ごしていれば、多数が良いと思うようなルート(例えば、一流大学を出て、一流企業でずっと働くこと)を無意識的に自分が選ぶべきルートと何も疑わずに選びます。

もちろん、そのルートが最も良いルートであることもありますが、そこに一度も疑問を抱かないということは「その人が主体的に自分のとるべき選択を考えて選んだルート」ではないはずです。

マッキンゼーの凄い所は、メンバーにリーダーシップを発揮させることで、その人の人生を主体的に選ぶための基準を構築させ、そして実際にそのルートに進んでいく後押しが出来ていること。そして、これを採用責任者が本気で考えていることです。言い換えれば、その人の主体性と物差しを重視し、マッキンゼーの外で活躍するという選択が認められているということです。

マッキンゼーという「価値転換機関」の真の価値は、「その人だけの物差し」を構築出来る環境であり、その人独自の価値基準に則った行動が認められていることだと私は考えます。

 

Emooveも若手ビジネスマンの値転換機関を目指す

私は自分自身も「価値転換機関」になりたいと考えています。
そして今の僕としてそれが一番実現出来そうなのが、いわずもがなEmooveです。
ここでは、最後にEmooveはどのような価値転換機関を目指すのかについて私見を含めて書いていきます。

まず、私はEmooveを「日本版ペイパルマフィア」的な組織にしていきたいと考えています。
言い換えると、Emooveから「ビジネスの生態系」を構築したいです。これは私がEmooveに参画した理由の一つでもあります。

※少し補足を加えると、「日本版ペイパルマフィア(=ビジネスの生態系)」とは「日本から世界を変えるような組織/プロダクトが創出され続ける仕組み」という意味合いです。

つまり、Emooveにジョインしたメンバーが独自の物差しを見つけて、その人の心の向くほうへ進んでいくことを全力でサポートするということで「価値転換機関」としての機能を果たせると考えています。

また、なぜEmooveがそのような価値転換機関になり得るかというと、Emooveには以下の4つのコアバリューがあり、その4つを体現出来る人はリーダーシップに満ち溢れており、その人独自の物差しを見つけることが出来ると信じているからです。

  • サプライズメイキング
  • 自由と自律
  • 全方位フラット
  • One Team

Emooveにジョインしてもらうことで、4つのコアバリューを体言出来る人たちが増え、新しい世界に挑戦していく人々が増えると僕は確信しています。

僕たちは、4つのコアバリューに共感してくれる人を待っています。

リーダーシップに満ち溢れた人々と新しい社会的価値を生み出し、そこから新しい挑戦に目覚めたメンバーが巣立って、また新しい社会的価値が生み出されていく。

このようなサイクルが生まれれば、世界はもっと良くなっていくはずですし、単純に私個人として幸せです。

「自分だけの物差しを見つけて、新しい世界を自分で創出したい」という方がEmooveにジョインしてくれることを私は心待ちにしています。

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