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Emoove代表の鵜飼晃弘に聞く、会社設立に秘めた3つの思いとは?

Emoove代表の鵜飼晃弘に聞く、会社設立に秘めた3つの思いとは?

こんにちは、H.O.です。

今回はEmoove代表の鵜飼晃弘に、「Emoove創業の際に、どのような思いを込めたのか?」についてインタビューを実施しました。是非ご一読ください!

鵜飼晃弘のプロフィール:
株式会社Emoove代表取締役社長。2014年4月にオイシックス株式会社海外事業部に入社、その後マネージャーに就任し、事業の圧倒的な成長を牽引。入社後わずか2年目には自ら香港に現地法人となる海外子会社を立ち上げ、その代表(董事総経理)に就任し、事業のさらなる成長を促進する。海外在住時に旅行領域において課題意識を持つようになり、2017年2月より株式会社Emooveを立ち上げ、現在に至る。

 

そもそもの着想は、海外生活時のふとした瞬間。

H:「今日はインタビューよろしくお願いします!まず始めに、Emooveは『世界中のすべての旅行者の旅中を彩る感動創造カンパニー』を目指していますが、どうしてこのような目標を掲げているのですか?」

鵜飼:「僕がこの考えに行き着いたキッカケは、僕の前職であるOisix時代に遡ります。当時は香港支社の立ち上げを行っていたのですが、よく現地のスタッフや知り合いに『ガイドブックやインターネットに載っていないような日本でオススメの観光スポットや美味しいお店を教えてほしい』と質問を受けていました。最初は『まぁ、日本人が近くにいるから話のネタも含めて質問しているのだろう』と安易に考えていましたが、この質問を毎回会うたびに聞かれるので、流石に話のネタというわけではないなと気づきました。そこで彼らに聞いたんです、『ネットで調べれば良いじゃないか』って。そうすると彼らはこう答えたんです。『ネットでいくら調べても知っているような情報しかなくてウンザリだ』って。」

H:「なるほど。確かに、僕たちが例えばヨーロッパのディープなスポットを調べようとしても、難しい気がしてしまいます。」

鵜飼:「そうなんです。実際に、僕も日本に一時帰国した際に香港の観光地やオススメのグルメについて調べたのですが、現地の人たちに教えてもらったような情報は全く出てきませんでした。それで気になって、僕は様々な言語で日本について調べてみたんです。僕は愕然としました。全く情報がヒットしなかったからです。ここから僕は、海外と日本の間にある情報格差について問題意識を持つようになりました。」

H:「そんな背景があったんですね。けど、情報の格差があるというだけで、メディアを立ち上げるというのは少し短絡的な気もします。人々が困っているのは分かったのですが、どうしてこの領域で勝負しようと考えたのですか?」

鵜飼:「複数の要因があるので全てを語ることは出来ないのですが、一つはLCCが普及してきたことが、そして他にはAirbnbの台頭により民泊が一般的になったことが挙げられます。この2つが意味するところは、世界的に海外旅行へのハードルが圧倒的に下がったことです。現在、訪日外国人は増加傾向にあり、特にリピーターの方々が増えてきています。そしてリピーターの方々は、超有名な観光スポットの情報ではなく、もっとニッチな深い情報を求めています。ご自身に置き換えて考えてみて欲しいのですが、例えばあなたがフランスに2回目の旅行に行く際に、一度行ったことのあるエッフェル塔の情報をめちゃくちゃ調べますか?たぶん、もっと違うことを調べると思うんですよね。」

H:「確かに・・・。言われてみれば、そうですね。いくらネットが普及したとはいえ、情報の非対称性は改善出来ていないと思います。」

鵜飼:「また情報以外のものも不足しているとも考えています。特に海外旅行となると、色々な不便なことが起こります。僕も今でこそスムーズにやれますが、最初の頃は本当に酷かったです。笑 そんな経験もあるからこそ、世界中の旅行者の情報の非対称性をなくし、そして言語の壁も越えて『最高に楽しめる体験』を提供したいと思っています。だからこそ、SeeingJapanを始めとする事業に取り組んでいます!」

H:「なるほど、SeeingJapanの立ち上げの裏には、そのような思いがあったのですね。」

 

ビジョンを成し遂げるなら、同じビジョンを共有出来る仲間と成し遂げたい。

H:「次の質問に移らせていただきます。ご自身が持っている課題感について納得したのですが、どうして自分で起業をなされたんですか?似たようなメディアを運営している会社もあると思うのですが。」

鵜飼:「一緒に働く人たちがみんな楽しい、幸せだと思える、みんなでひとつの目標に対して一丸となって動いていくような会社を創ってみたかったという一言に尽きると思います。笑」

H:「その話、もっと詳しく聞きたいです。」

鵜飼:「僕が思うに、会社の成長に心の底からコミットメントを持てる社員がごく少数だとこれまでの経験から感じています。みんな自分のKPI達成に必死になったり、トラブルを起こさないように取り繕ったり。それによって多くの会社では部署間での軋轢が生まれたり、ハレーションを起こさないように慎重に進めるためアクションが遅れ、成長が停滞する。そんなサイクルになっている会社って多いと思っているんですね。」

H:「確かに身に覚えのあるような話ですね。(苦笑)」

鵜飼:「こういう状況になると『働くのが楽しくない人たち』が生まれてくるのですが、これってとても悲しいことだと思うんですね。元々は共通の成し遂げたいビジョンを持っている人たちが会社に集まってきて、一丸になって取り組む。そんな理想の組織を自分の手で創造したかったという思いが強いですね。」

H:「鵜飼さんの思いはよく分かります。僕も似たような思いは常々感じているので。ちなみに、この理想の組織を創造するにあたって、意識していることはありますか?」

鵜飼:「Emooveの行動規範にもある『自由と自律』と『One team』が僕の考える理想の組織には欠かせない要素だと思っています。もちろんEmooveでも1人1人に対する適切なKPI設定を行うし、1人1人がその達成にコミットメントを持つことはとても大切だとということは認識しています。しかし、数字を追うことが僕たちが集まった目的ではないし、そこにとらわれてしまうと会社として大きな成長は見込めなくなります。だから僕たちは『ビジョンの共有』を大事にしていて、それに応じて組織の形を柔軟に変化させるなど成長のために動ける組織であり続ける必要があります。そこで重要になるのが自由な環境と、自らを律して行動することです。全員で一丸となりビジョンの達成を目指し、それぞれが自由と自律を意識した行動を取り続ける。この2要素を外さなければ、僕の考える理想の組織になれると考えています。」

 

困難に立ち向かうほどワクワクするものはない、誰も登れない山を登頂するのは自分でありたい。

H:「最後に、働く上で大切にしていることをお伺いしたいです。」

鵜飼:「大切にしていることというか、僕は基本的に『ビジネスを上手くいかせること』に対しては、あまり興味がないです。笑 そっちに興味があるなら、他で上手くいっているサービスを模倣して、横展開させるような既存型のビジネスをやっています。僕はそうではなくて、『こうなったら楽しいな、ワクワクするな』という自分の感情を大切にしています。そしてそのワクワクをビジネスに創り上げていくことが一番僕がやりたいことです。」

H:「ワクワク出来ることは大切ですね。けど、そういったことを実際に成し遂げるのはとても大変だと思いますが。そのへんはどうなんですか?」

鵜飼:「難しいから、僕がやる意味があると思うんです。僕たちが取り組んでいる訪日外国人向けの領域は市場が伸びることは明らかなのですが、ビジネスとしてはとても難しい領域だと感じています。例えば、CPAが高い割に、旅行のリピート頻度が低くて、LTVが上がらない構造。だから、正直話ビジネスとしての難易度はかなり高いと思っています。」

H:「僕もこの分野に乗り出してしばらく経ちますが、本当に難しいです。笑」

鵜飼:「けど、そういった困難な状況に直面した時に、無理だと思うか、やってやると思うか、で全然違うと考えています。僕は問題が難しければ難しいほどわくわくする、今ない市場なら自分が作ればいいと思っちゃう人間です。最近毎日のように新サービスのプレスリリースを見ていますが、ほとんどが既存のサービスに少し手を加えたものばかり。正直あまりワクワクしません。ただそんな中にも、ごく稀に『これスゲエ。本当に面白いな!』というサービスが出てくるんですね。この時ってパターンは大きく2つで『今まで誰も成功してこなかった市場にチャレンジしていくもの』、もしくは『既存のビジネスモデルを壊すもの』。僕たちが今後手掛ける事業はどちらになるかまだ不明確ではありますが、いずれにせよ『世界を変えられるサービス』を手掛けることには間違いないです。」

H:「いいですね、私が言うのもなんですが、かなりワクワクします!」

鵜飼:「正直、今僕らが始めようとしている2つの事業領域において、それを手掛けている日本企業っていないと思っています。だからこそ、僕たちは難しい問題に果敢に挑戦していき世界を変えることで、日本初のグローバルベンチャーを創ります。まだ何も生み出せていませんが、この気持ちを忘れずに日々進歩し続けていきます!」

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